お子さんがバッティング時にグリップエンドが当たって痛いと言っている場合、早めに解消してあげましょう。
すぐに試して欲しいこととして、
- 隙間を開けてバットを短く持つ
- グリップテープを変更する
- タイカップタイプのバットにするリスト
これらの対策があるので早速確認していきましょう。
バッティングでグリップエンドが当たって痛い原因(圧迫・有鈎骨骨折)
バットを振った時にグリップエンドが当たって痛い原因としては2つ考えられます。
- グリップエンドとの圧迫や摩擦
- 手の骨の骨折(有鈎骨骨折)
1.グリップエンドとの圧迫や摩擦による痛み
バットを振った時にグリップエンドが当たって痛い原因としてよくあるのが、写真のようにグリップエンドと手(小指の外側付近)が圧迫されたり摩擦が生じることによる痛みです。
特に、野球を始めたばかりのお子さんの場合には、手の皮が柔らかいことや握力が弱くてバットを振った時に滑ってしまうことが、圧迫や摩擦といった痛みの原因になりやすいです。
この場合、圧迫や摩擦を減らす(無くす)ことで痛みを解消することができますので、この後ご紹介する改善策を試してみましょう。
2.手の骨の骨折(有鈎骨骨折)による痛み
もう一つの痛みの原因が、有鈎骨骨折(ゆうこうこつこっせっつ)という怪我です。プロ野球選手でも時々耳にする怪我です。
これは、写真のように小指の根元あたり(手首から指1本分の距離)にある有鈎骨という出っ張った骨が骨折してしまうものです。
有鈎骨とグリップエンドとの衝突を繰り返して疲労骨折をしたり、バットの先や根っこで打った時に強い衝撃が加わったりすることで骨折することがあります。
日本手外科学会によると、有鈎骨部分を圧迫して痛みがある場合はレントゲン検査が必要とされていますので、心配な方は早めに整形外科など受診していただくとようにしてください。
バッティングでグリップエンドが当たって痛い場合の改善策
お伝えした通り、特に野球を始めたばかりのお子さんの場合には、手(小指の外側)がグリップエンドに圧迫されたり摩擦が生じることで痛みが出ることがあります。
この場合、物理的に圧迫・摩擦を取り除くことで痛みを改善することができますので、早めに対策してあげましょう。
グリップエンドと手の隙間を開けてバットを握る
今すぐできる改善策としては、グリップエンドと手の隙間を開けてバットを握ることです。圧迫や摩擦が原因の場合にはこれで痛みは解消できるはずです。
ただし、握力の弱いお子さんの場合には手が滑ってしまい、かえって圧迫や摩擦が大きくなってしまう場合があります。
そうした時は、グリップ力に優れたグリップテープに変更してあげると良いです。この後おすすめグッズとして紹介していますので参考にしてください。
タイカップタイプのバットにする
一般的な金属バットのグリップの形状は、上の写真のようにグリップとグリップエンドが直角になっています。
この場合、グリップエンドと小指外側の接触面積が広くなるので、痛みが生じやすくなるケースがあります。
これを解消するには、こちらの写真のようにグリップエンド付近が膨らんでいる「タイカップ」タイプのバットに変更してみるのもおすすめです。
タイカップにするとグリップエンドとの接触面積を狭くすることができます。
また、先にご紹介したようにグリップエンドに隙間を開けて短く握る場合にも、タイカップの方が滑りにくくなる場合があります。
こちらも、この後ご紹介しているおすすめグッズを利用することで、今使っている通常のバットをタイカップタイプにすることができるので参考にしてください。
バッティングでグリップエンドが当たって痛いのを改善するおすすめグッズ
痛みを解消する方法を2つご紹介しました。
- 隙間を開けてバットを短く持つ
- タイカップタイプのバットを使う
それぞれの改善策におすすめのグッズをご紹介しますので、早速取り入れてみてくださいね。
グリップ力の高いグリップテープに交換する
まず、隙間を開けてバットを握る時には、画像のように手が滑らないように、グリップ力の高いグリップテープに巻き直してあげるのがおすすめです。
メジャーリーガーも使用して、日本のプロ野球選手でも人気の「リザードスキンズ」はグリップ力が高くおすすめです。
リザードスキンズは様々なカラーや柄が用意されていておしゃれですが、少年野球のお子さんの場合には、黒色を選んでおくのが無難でしょう。
リザードスキンズは、日本少年野球連盟のパートナー企業として認められていますし、ボーイズリーグの用具についての規定の中でもグリップテープの色の定めはありません。(日本少年野球連盟のパートナー企業一覧、ボーイズリーグの用具について)
ただ、万が一試合中に指摘されるなどトラブルになっても嫌なので、無難な黒色を選択するのがよいでしょう。
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グリップパッドでタイカップにする
野球用品メーカーから、タイカップタイプにすることができるグリップパッドが販売されています。
グリップパッドをグリップエンド部分に装着し、その上からグリップテープを巻くことでタイカップタイプにカスタムすることができます。
注意点としては、グリップパッドはグリップテープの下にする必要があること、グリップテープは新しいものを用意する必要があることです。グリップテープの上に装着したものは試合で使用できないと規定されているので注意してください。
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バッティングでグリップエンドが当たって痛い時にやってはいけないこと
最後に、グリップエンドが当たって痛い時にやってはいけないこととして、グリップエンドに小指をかけることが挙げられます。
プロ野球選手でもこのような握り方をしている選手は数多くいますが、小指をかけることで有鈎骨骨折しやすくなるとも言われているので注意してください。
グリップテープの変更やタイカップタイプへのカスタムで対応してみるようにしましょう。
まとめ:バッティングでグリップエンドが当たって痛い時は早めに対策しよう!
特に少年野球を始めたばかりのお子さんだったり、まだ握力の弱いお子さんの場合にはグリップエンドが当たって痛いということがよくあります。
痛みが生じたままでは力強くバットを振ることができませんし、バッティングが嫌いになってしまうのも問題です。
こうした場合は、今回ご紹介したように、
- 隙間を開けてバットを短く持つ
- タイカップタイプのバットを使用する
これらの方法を試してみてくださいね。
その際におすすめのグッズもご紹介しましたので、こちらもぜひ参考にして痛みを解消してあげましょう。